秘境へ。
連日のように猛暑日を告げるカーラジオを聞きながら
うだるような暑さから逃れるように、ふらっと旅に出ました。
高速道路を降りて山道を延々と・・・
この日も追いかけてくる暑さから逃げるべく
いくつかの長いトンネルと、いくつかの高い橋を越えると
そこには「神話の里」の文字通り、
神様が住んでいそうな景色が広がっていました。
以前からずっと行ってみたかった秘境、高千穂。
四方を山々に囲まれた小さな里にはうっすらと霧が立ち込めていて
浮世離れした幻想的な雰囲気におもわずため息が漏れます。
まだそれこそ日本という国すらないような古代から
ここに住む人たちが神様と共に
大自然の中に暮らしてきたことに想像を巡らすと
言葉では言い表せない畏敬の念を覚えます。
山あいの町にはそこかしこに神社が立ち並び
境内にはご神木とされている巨木が必ず迎えてくれます。
巨木好きの僕はテンションが上がりっぱなしです。
次の日は少し早起きして、神話で岩戸に隠れた天照大神のため
八百万(やおよろず)の神々が集まって相談したという洞窟「天安河原」へ。
平日の朝早かったこともあってか周囲に人影もなく
案内板を頼りに森の中へ・・・。
立ち込める朝もやの中、朝日が差し込み川面に反射してきらきらしてて。
その光景に、「こりゃほんとに神様、ここにいるな。」と背筋が自然と伸びてきます。
すると突然目の前に現れた鳥居と、そこらじゅうに積み上げられた石。
あまりの迫力にカメラを向けるのも忘れて立ちすくむ僕。
なんだか神聖な空気が漂っている空間に不思議な感覚を感じました。
こうして連綿と続いていく古代からの時の流れのスケール感に比べて、
自分のちっぽけさを痛感します。
せいぜい頑張って生きてみても数十年の僕の人生と、
数千年、数万年の時間軸で変化していく自然。
自分のくだらない悩みが、ほんとにくだらなく思えてきます。苦笑。
秘境・高千穂にはまだまだ神話が息づく自然の迫力が
色濃く残っていました。
自分と向き合ういいきっかけが自然の中にあるような気がします。
残念ながら僕はもちろんそこにはいないけど、
数千年後も変わらず美しいままでありますように。
─<イベント出店情報>───────────
8月21日~24日 福岡市西鉄大橋駅にてポップアップ出店
9月4日~6日 カントリー&クラフトフェア @グランメッセ熊本
9月12~13日 長崎護国神社の庭フェス @長崎市
9月20日 護国神社蚤の市 @福岡市
9月23日 ben:chi 10周年記念「Thank you very Marche」@兵庫県芦屋市
10月3~4日 海辺のかもめ市 @福岡県北九州市門司港
10月10~11日 アンティーキング inHAKATA